メタボは自覚症状なく進行する

メタボリックシンドロームは、自覚症状が全くないのが問題となります。
知らないうちに、体をむしばみ、ある日突然、重大な事態を引き起こし、生活が一変してしまうことになります。何事もなかった平和な日々の生活習慣を悔やむことになるのです。動脈硬化は進行すると非常に恐ろしい病気です。動脈硬化が進むと糖尿病、脳梗塞、虚血性心疾患、肝硬変、腎不全などを引き起こす要因になります。重大な事態が起こる前に日々の生活習慣を見直しましょう。

肝臓は沈黙の臓器といわれますが、動脈硬化は沈黙の病ともいえるでしょう。動脈硬化の初期はほとんど症状がありません。したがって何かおかしいと思う症状が出たときには、かなり動脈硬化が進んでしまっていると考えざるをえません。神経質といわれてもかまわないので、身体の悲鳴を見逃さないようにしましょう。

放置しやすいが動脈硬化を知らせてくれる身体のサイン

肝臓は沈黙の臓器といわれますが、動脈硬化は沈黙の病ともいえるでしょう。動脈硬化の初期はほとんど症状がありません。したがって何かおかしいと思う症状が出たときには、かなり動脈硬化が進んでしまっていると考えざるをえません。神経質といわれてもかまわないので、身体の悲鳴を見逃さないようにしましょう。

動脈硬化は心臓、脳、足に起こりやすい

動脈硬化の起こりやすい場所は心臓になります。
血流の途絶えた組織や臓器は、本来の機能がストップしてしまうわけですから、生命にかかわる危険な病気を引き起こします。動脈硬化は、その発症場所によって、特徴的な症状が見られます。
動脈硬化の起こりやすい場所のベスト3は、心臓です。動脈硬化の症状は、誰もが普段の生活の中で、感じやすい症状なので放置される可能性が高くなります。2~3日調子が良くない状態が続くようであれば、すぐに、病院に駆け込むぐらいの神経質さが必要なのかもしれません。

心臓の動脈硬化の可能性を示す症状

  • 明け方に、寝ていられないほど胸が苦しい
  • 階段を昇り降りすると動悸がする
  • 重い荷物を持って歩くと息苦しくなる
  • 走り出した時に胸が苦しくなる

心臓の症状は、胸が痛い胸が苦しい息ができないと表現する場合が多いようです。

脳の動脈硬化の可能性を示す症状

  • 手足がしびれる
  • 手足に力が入らない
  • 箸をポロッと落とす
  • 突然、目が見えにくくなる
  • ろれつがまわらなくなる
  • しゃべりづらくなる
  • めまい・頭痛が頻繁に起きる
  • なかなか物事が思い出せなくなる

漢方的にいうと、右上半身・左下半身が動脈硬化の症状の出やすい部位といわれています。

足の動脈硬化の可能性示す症状

  • 足が冷えるようになった
  • 寝ていても足が痛い
  • 少しの刺激で傷が出来る、化膿しやすい
  • 歩いているとふくらはぎや太ももが痛い
  • 痛くて足を引きずるようになった
  • ぶつけていないのに親指や小指が痛い

筋肉痛や打撲と勘違いし、シップ薬を貼り続ける人が多いので注意が必要です。中高年の男性は足に動脈硬化ができるはずがないと考えている人がほとんどです。

メタボ診断のときの腹囲の正しい測り方

腹囲という言葉を使うと、ウエストのことだと思われることがありますが、しかしながら、腹囲はウエストではなく一番出ているところを測ることが重要です。正しく計測できるように気をつけましょう。

メタボ診断は一番出っぱったところを計る

腹囲とは、おへその位置でのお腹のまわりのサイズ、もっと簡単にいうといちばん出っぱっているところを計った数値です。この計る場所を間違えてしまうと、全く違った数度になってしまうので注意が必要です。
とりあえずメジャーを用意してみましょう。

メタボ診断の正しい腹囲の測り方

標準的な体型の場合

標準的な体型でいちばん出っぱっているのがおへその位置の人は、洗面所の大きな鏡の前で、まっすぐに立ってください。そしてリラックスしてください。軽く息を吸ってから吐き出したときに、床と並行に計ってください。メジャーが斜めになっていないか、鏡で確認しましょう。できれば、誰かに計ってもらった方がメジャーが斜めにならずに良いかもしれません。

お腹が出すぎて、おへそが見えない場合

いちばん出っぱっている頂点より下におへそがいってしまっている体型の場合は、おへその位置で計るわけにはいきません。とにかくいちばん出っぱっている頂点を計ってみましょう。ちょうどあばら骨の一番下と、骨盤の出っぱっているところの中間になるはずですので、確認してみましょう。
お腹が出すぎている体型の場合は、計るまでもなくメタボの場合が多いといえます。

40歳以上の男性、5割が内臓脂肪に危険信号

内臓脂肪型肥満に、高脂血症、高血圧、高血糖の状態が加わると心筋梗塞などの危険性が高まるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の20歳以上の有病者が、推計で約1,300万人に達するといわれています。

運動不足と栄養過多という日本人の現状が証明

中高年男性の2人に1人が危険なのに深刻さの意識は薄いといえます

内臓脂肪型肥満手前の予備軍は約1,400万人とも発表されています。
20歳以上のメタボリック症候群の有病者は、男性が23%、女性が8.9%で、この数字から全人口に推計すると約1,300万人となるというものです。
また、予備軍は、男性22.6%、女性7.8%で、同様にここから全人口に推計すると約1,400万人となるというものです。したがって、有病者と予備軍を合わせると合計約2,700万人となるというわけです。
さらに、40歳から74歳に絞って集計すると、男性の25.7%、女性の10%が有病者で推計約940万人。男性の26%、女性の9.6%が予備軍で推計約1,020万人。したがって、40歳から74歳で有病者と予備軍を合わせると合計、約1,960万人となりました。ということは、40歳から74歳で有病者と予備軍を合わせると、男性2人に1人、女性の5人に1人が危険という重大な結果になりました。やはり男性のリスクが、非常高いといえます。

BMI値・運動・喫煙の問題も解決されないままになっています

体重を身長の2乗で割ったBMI値が25以上で、腹囲が基準値以上の上半身肥満の疑いがある人は成人男性の29.3%、女性は14.2%でありました。男性の肥満は30~60代で約3割に上ったといいますが、逆に女性の低体重(やせ)は20代で約2割を占めたそうです。この極端さにも問題がありそうです。栄養摂取の面でも、脂肪からのエネルギー摂取が25%を超えている人の割合は、成人で男性約4割、女性約5割もあったそうです。中性脂肪が、BMI値やメタボリックシンドロームの原因のひとつになっているのは、間違いなさそうです。
メタボのもうひとつの要因といわれる運動の習慣はあるのかというと、1回30分以上(週2日以上、1年以上継続)の運動をしている20~40代の男性は2割弱となり、ほとんどの男性が運動不足という実態も浮き彫りになりました。あと喫煙習慣と歯の関係については、40歳以上の男性では非喫煙者の方が、喫煙者よりも歯が20本以上ある割合が高いようです。

納豆を1ヶ月間食べると中性脂肪・コレステロールが改善

納豆は、中性脂肪値・コレステロール値の低減はもちろんのこと、血栓予防作用や骨粗しょう症予防作用、また肝機能改善の効果も多くの臨床実験で認められています。私は、医療従事者の中で納豆の健康効果を否定する人には、いままで出会ったことがありません。日本の伝統食の代表選手である納豆は、日本を世界的な長寿国に仕立てた立役者なのかもしれません。

大豆+ネバネバが中性脂肪に効果的

納豆の効果はなんといってもナットウキナーゼ

納豆には、血栓を溶かして、血液をサラサラにして血流を良くする効果のあるナットウキナーゼという酵素が含まれています。私たち人間の体には、不要な血栓を溶かすプラスミンという酵素が存在し、血液の循環をスムーズにする働きを持っています。このプラスミンを作るのがtPAという酵素になります。tPAとは、組織プラスミノゲンアクチベーターの略で、プラスミノーゲンからプラスミンへ変換する役割を持った酵素になります。tPAは、血管の内皮細胞(血管内壁の表面の細胞)でつくられている酵素ですが、動脈硬化などにより血管が弱くなってしまうと、生成されるtPAの量が減少して血栓を溶かしきれなくなります。ですが納豆菌が持っているナットウキナーゼは、このtPAを作る働きを高めて、血栓を溶かしてくれる効果をもっています。よく納豆を食べると、血液がサラサラになるといわれる理由は、このナットウキナーゼの作用にあります。
このナットウキナーゼの血栓溶解作用は、非常に強く、病院の点滴でも使われているウロキナーゼという医療用医薬品よりも作用が強力だといわれています。ウロキナーゼは、心筋梗塞や脳梗塞の緊急点滴に使われている血栓溶解剤です。納豆2パック(約100g)を食べれば、ウロキナーゼの点滴1本分と同じ効果が期待できるともいわれています。ウロキナーゼは非常に高価な医薬品で、1本約10万円もするのです。納豆100gの値段を考えるとかなり高価といえます。納豆は、中性脂肪値・コレステロール値の低減はもちろんのこと、血栓予防効果や骨粗しょう症予防、また肝機能改善の効果も多くの臨床実験で認められています。

納豆はご飯にのせてはいけない!

納豆を食べるときはその温度に注意する必要があります。ナットウキナーゼはとても熱に弱い酵素なので、約60度で死んでしまうといわれています。あつあつの炊き立てのご飯の上に、納豆をのせて食べてしまうとナットウキナーゼが熱により死んでしまう可能性があります。ですから納豆は熱々のご飯の上にのせずに、別々に食べることがナットウキナーゼの恩恵を受けるために効果的になります。

納豆はどれぐらい食べれば良いの?

血栓予防対策を納豆に期待するのなら、1回に100g、1週間に3回以上食べることをおススメします。もし、1週間に3回と決めたなら、1日おきにならす等、平均的に食べる方が効果的です。市販の納豆の分量は四角いトレータイプは1パック50g、カップタイプは1パック30g製品が多いようです。

納豆は食べる時間が大切!

納豆は、食べる時間も大切です。血栓を溶かすプラスミンを作るtPAは、午前3時から5時にかけて、最も減少することがわかっています。また、納豆の血栓溶解作用は6~8時間持続します。納豆を食べるタイミングは夕食時がベストという事になるのです。納豆をたべる習慣をつけてみましょう。

納豆は、納豆菌によって作られます。納豆菌は、大豆のある成分を栄養として、ものすごい数に増えその時に、納豆菌が成分を分解したり、それを違うものと合成することによって、あの納豆の味やねばりが出て大豆は納豆になるのです。
納豆のネバネバは、納豆菌がたんぱく質を分解してできたグルタミン酸と、糖の一種であるフラクタンという物質からできています。 このグルタミン酸は昆布などに含まれるおいしさの素の一つなので、納豆がおいしいのは、グルタミン酸のおかげでもあるのです。フラクタンという物質には味はありませんが、ネバネバを安定させる役目をもっています。長く糸を引くのは、グルタミン酸という物質が折り畳まれてつながっているためといわれています。
発酵食品の代表ともいえる納豆ですが、発酵というと、腐らせているとネガティブなイメージを持つ人がほとんどだと思います。確かに腐ることも発酵させることも、微生物によって食品が分解されることをいいます。
しかし、腐らせることと、発酵させることは意味が大きく違っていて、微生物によって分解された物を人間が食べて害があるか(腐敗)、体にとって良いか(発酵)で意味が分かれるのです。したがって、納豆は腐っているという表現は正しくなく、大豆を発酵させて作る食品というのが正しい認識なのです。その他の発酵させた食品の代表は、チーズ・ヨーグルト・味噌などがあります。

メタボリックシンドロームはひとつひとつは軽度でも重なると怖い

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満(腹部肥満)に加えて、高脂血症・高血圧・高血糖などの危険な要素(危険因子)を合わせ持つ状態のことをいいます。もっと簡単にいうと、内臓脂肪の蓄積により、動脈硬化が起こりやすくなった危険な状態ということです。メタボリックシンドロームの人は、糖尿病を発症するリスクは通常の7~9倍、命にかかわる心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクは、なんと約30倍にもなるといわれています。危険な要素がふたつ以上重なっている場合、ひとつひとつが軽度であっても、動脈硬化になる危険性が飛躍的に高まるということです。
これまでは、生活習慣病である肥満や高血圧、糖尿病、高脂血症は、死の四重奏シンドロームXと複合的に呼ばれたこともありますが、基本的には、すべてバラバラの要因で引き起こされると思われていました。しかし、実際はすべてに内臓脂肪という概念が大きく関与しているということがわかってきました。
メタボリックシンドロームから脱出する方法は、この内臓脂肪が原因の腹部肥満という状態を解消するのが最も近道です。腹部肥満さえ解消すれば、他の危険な要素も徐々に改善していきます。メタボリックシンドロームが心配な方や、その予備軍の方は、ぜひこのサイトで、メタボリックシンドロームのことを知り(敵を知り)、食事や運動・生活習慣を改善する方法を実践して下さい。そして、動脈硬化の恐怖から開放され、年齢を重ねても、いつまでもご機嫌な健康を手に入れてください。