メタボ検診について:カテゴリー
スポンサードリンクメタボ基準と特定健診基準の違い
特定健診基準は更に厳格に
メタボリックシンドロームと診断される基準は、2005年に日本肥満学会などが発表した基準ですが、その時の基準が特定健診の基準でもそのままあてはまるわけではなく、更にその時の基準より厳格な基準で診断されることになっています。
具体的には次のとおりです。
異論が出ていた腹囲についてはそのまま据え置かれ、身体測定のBMIや喫煙歴が新たに追加されるなど、さらに厳しい基準となっています。
新たに追加された基準や、厳格化された基準については赤字で表しています。

特定健診で新たに追加&厳しくなった基準
BMI・・・腹囲が85㎝未満であっても、身長と体重から割り出したBMIが25以上だと引っかかることに!
(BMIとは国際的な肥満の指標に使われていて、体重kg÷(身長m×身長m)の計算式でもとめられます)
空腹時血糖・・・100以上厳格化
HbA1c・・・5.2以上が追加
(HbA1cとは、ブドウ糖と赤血球のヘモグロビンが結合してできた物質のことで、値はHbA1cが総ヘモグロビン中に占める割合)
メタボ健診の具体的流れ
特定健診では、腹囲や体格指数(BMI)が基準以上で、血糖値、血圧、血中脂質の数値も基準を超えると、超えた数や喫煙の有無に応じ、保健指導を受けなければならなくなります。この点がメタボ健診が従来の健診と大きく異なるところです。
従来の健康診断では、異常な検査値があっても通知するだけでしたが、新制度では保健師や管理栄養士らの指導(保健指導)のもと、食事や運動など生活習慣の改善に取り組まなければなりません。
特定健診の流れと判断基準

指導(保健指導)には2通りあって、基準以上の検査値が多いと「積極的支援」、少ないと「動機付け支援」に分かれます。
指導は医師、保健師、管理栄養士のいずれかから受けることになります。
積極的支援は、具体的な目標を設定し、3~6カ月にわたって食事や運動などの改善に取り組むことになります。内容としては最初に面接で自分がどんな状態であるか説明を受け具体的な改善計画を立てます。 その後も電話やメールで継続的に指導を受け、3~6ヵ月後に改善程度を評価します。
動機付け支援は、原則として最初に1回面接を受け自分の状態について説明を受けた後、対象者自ら生活習慣改善に取り組み、6ヵ月後に評価を受けます。
他にも基準以上の検査値がない場合や腹囲などが基準以下の場合は「情報提供」として、生活習慣改善の重要性を解説した資料が配布されることになります。糖尿病や高血圧症などの検査値が「受診勧奨値」(以下参照)を上回る場合は、病気の恐れが高いため、医療機関の受診を勧められるケースが多くなるとみられます。
受診勧奨値
- 血圧 収縮期 140mmHg以上 / 拡張期 90mmHg以上
- 中性脂肪 300mg/dl以上
- HDLコレステロール 34mg/dl以下
- LDLコレステロール 140mg/dl以上
- 空腹時血糖 126mg/dl以上
- HbA1c 6.1%以上
- AST(GOT) 61U/l以上
- ALT(GPT) 61U/l以上
- γ―GT(γ―GTP) 101U/l以上
- 血色素量 男性 12g/dl以下 / 女性 11g/dl以下
※医療機関を受診する必要性は、医師が個別に判断し、受診者に通知されることになります。
特定健診(メタボ健診)の項目
特定健診(メタボ健診)での検査項目は以下の通りです。
基本的な健診項目と医師の判断で詳細な健診が追加される場合があります。
特定健診の項目
<基本的な健診>
(1)問診 薬の使用の有無 / 病歴 / 運動習慣 / 喫煙習慣など
(2)身体計測 身長 / 体重 / BMI / 腹囲(内臓脂肪面積)
(3)身体診察
(4)血圧測定
(5)血液検査 脂質 :中性脂肪 / HDLコレステロール / LDLコレステロール / 肝機能:AST(GOT) / ALT(GPT) / γ―GT(γ―GTP) / 血糖 :空腹時血糖(HbA1c)
(6)尿検査 尿糖 / 尿たんぱく
<詳細な健診>
・・・一定の基準に基づき医師の判断で実施
(1)心電図検査
(2)眼底検査
(3)貧血検査
メタボ検診とは
メタボ検診(メタボ健診)と通称で呼ばれているこの健康診断ですが、正式には特定健診・保健指導という名で、政府の医療改革制度の目玉的取組みで、生活習慣病の発症リスクが高まるとされるメタボリックシンドロームを予防するため、4月から企業の健康保険組合や国民健康保険を運営する自治体に義務づけられることになりました。
メタボ健診の受診対象は40~74歳の医療保険加入者全員(被保険者と扶養家族)です。
国民皆保険で日本人はすべて国民健康保険、被用者保険のどれかの公的保険に加入していますので、40~74歳の全ての国民がメタボ検診の受診対象者という訳です。
この特定健診では、身体診察、血糖値や血圧、腹囲測定などを行い、健診の結果、腹囲や血糖値、コレステロール値などが一定基準以上であった場合、メタボリックシンドロームの「該当者および予備群」とされ、保健指導の対象となるものです。
メタボリックシンドロームの「該当者および予備群」とされた中でも生活習慣病の発症リスクがより高い対象者の保健指導は「積極的支援」と呼ばれ、管理栄養士、保健師などによる3~6カ月間の生活習慣改善のための個別や集団での指導がさらに行われることになります。
発症リスクが低い対象者には、「動機づけ支援」と呼ばれる個別または集団での指導が1回実施されることになっています。

